チャプター 185

うなずいた。「先に上がるね。あなたも休んで」

「おまえが中に入るまで、ここで待つ」

ガブリエルに比べれば、ネイソンは比べものにならないほど気が利く。アズールは本当に趣味が悪い。いつもふざけてばかりのガブリエルなんかを選ぶなんて。もしかしたら、全部ただの運命だったのかもしれない。

建物の入口の鍵を開け、慎重に階段へ足をかけた。管理会社はまるで役立たずで、廊下の照明は何か月も前から壊れたまま、直す気配すらない。手すりを握り、探るように一段ずつ上っていく。

三階に差しかかったところで、踊り場の灯りが気まぐれにちらついた。これまで観たホラー映画の場面が次々とよぎる。私は足を速めた――その瞬間、...

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